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イガチョフ

ほうきと塵取り

気分転換をいかに図るかは、ストレス社会を生き延びるためには必要なことだ。まけまけと自宅だけの生活環境ではあるが、体調に波があって困っている。リフレッシュのつもりでスポーツをやろうと思うが、一人でできるスポーツは限られている。外に飛び出せば自然と歩くことになるが、寒くておっくうだ。まけまけで取り組んでいるストレッチと筋トレを自宅でもやってみようかと思うが、実行に移していない。こんな体たらくの自分に嫌気がさす。冷たい水で顔を洗うことを勧める人もいて、洗ってみるが肌がかさついてしまい一日に何度もできるようなことではない。目薬をさすこともたまにあるが、これも一瞬だけの効果しかない。昔から、気分が落ち込み固まってしまったら、部屋の掃除で乗り越えてきた。我が家はアパートなので部屋数が少ない。トイレ、洗面所、風呂、台所、リビング、寝室2部屋、玄関という間取りだ。だいたいこの順番で掃除していく。掃除道具はほうきとちりとりである。掃除機は当の昔に処分してしまった。あれは保管場所に困るし、重いし、音はうるさいし、いいところは一つもない。その点、ほうきとちりとりは電気代がかからないし、音がしないので夜中であろうと近所迷惑にもならない。リビング中央にはこたつを置いているので、丸ごと撤去して床の掃き掃除をする。驚くほど埃や髪の毛が集まる。これは快感だ。ゴミを集めて気持ちがいいと感じられるから不思議なことだ。寝室にはベッドを置いているので、ベッドの下が異常に埃がたまってしまう。これは毎度掃除できないので定期的にきれいにしている。意外と埃がたまるのは玄関で、砂埃を掃きださなければならない。二日に一度のペースですべての部屋の掃除を続けている。これをサボることは自分に許していない。家族はみな裸足の生活なので、床を清潔に保ちたいからだ。もういっそのことだから、毎朝の日課にしてしまってもよさそうだ。現時点でこれが一番の解決策だ。

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