第1回調理実習が成功裏に終わった。当日はあいにくの雨模様であった。久しぶりにSさんと顔を合わせることができた。そのSさんからまけまけにお花がプレゼントされた。大人の女性らしい気遣いだ。まけまけに足を踏み入れたとたん花の香りに気づいた。室内は湿度が高く感じられたが、そのせいで一段と花の香りが際立っていた。今日は餃子とチャーハン、スープにサラダがメニューとして計画されていた。ストレッチと筋トレをこなしてから調理に取り掛かった。自分はラーメン屋でのバイト経験があるのでチャーハンを担当し、もう一人の男性メンバーであるTさんがスープに挑戦した。女性陣は餃子の具作りに腕を振るった。「私は、戦力外通告を受けるぐらい、料理に自信がないです」とAさんは不安を隠せない様子であったが、お互いに知恵を出し合って交代で包丁を握った。段取り良く調理は進む。今日の参加者は8人。当初、餃子大好き人間のKさんも参加することになっていたが、急な私用ができてお休みとなったのは残念だった。普段まけまけの学食作りをしてくれるJさんへの感謝の意味も今回の調理実習の目的の一つだった。フライパンで餃子を焼くのはお願いすることになったが、各自思い思いのペースとやり方で餃子の皮で具を包むことができた。いつもの昼食の時間より10分オーバーで食べることになったのはなかなかの好成績であった。Tさんは最初そんなに一杯食べられないから少なめでいいよと言って箸をつけたが、結局おかわりをして餃子を2皿平らげてしまった。「餃子と言えばビールが欲しくなるね」その点だけは自分とTさんの意見は一致する。最近20歳になったAさんは「ビールは苦手です。苦くて何が美味しいのかわからないです」と正直な感想を述べていた。そのAさん、食後に食器洗いと食器拭きを率先してやってくれた。「大人は何でもやりたくないで終わるんだよ」Aさんのように気立てのいい女の子は将来何に化けるか期待が持てる。きっといいお嫁さんとなり幸せをつかめることだろう。
イガチョフ