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イガチョフ

プランクコントロール

「筋肉痛になりませんか?」とスタッフから確認されるが、それらしい症状は出ていない。年老いた身なので、あちこちにガタが来ている。毎朝の筋トレの前に十分すぎるぐらいのストレッチをあわせて行っているためだろう。筋肉痛になったためしがない。スペースが限られているので、できることは少ないが、人気のエクササイズができるのは嬉しい。筋トレに取り入れている体幹トレーニング「プランク」は特に効果的だ。プランクとは、うつぶせになった状態で前腕・肘・つま先を床につけ、その姿勢をキープするトレーニングである。初心者なので、まずは30秒から始めた。今時珍しい秒針つきの銀色のストップウオッチで時間を計る。特に肘に体重がかかるので腕がぶるぶると震えてくるのを耐えなくてはならない。正しい姿勢をとらなくては効果も半減してしまう。体幹を意識しながらお尻を浮かせることをまず考えなければならない。頭・背中・腰・かかとがほぼ一直線になるのが正しいプランクの姿勢だ。最近プランクの効果があるようで、姿勢が良くなった。スタッフから指摘されて始めてわかったが、特に書き物をしているとき背筋がいいみたいで「まるで作家さんみたいですね」と褒められた。姿勢がいいと腰痛も改善されるが、休日は長時間寝ているせいで腰が痛くなるのはどうしようもなさそうだ。トレーニングは、サイドプランクで終了だ。「横向きになって肘を曲げて床につく。両脚は伸ばして重ねる。前腕部と足でカラダを支え、腰を床から浮かせる。両足を伸ばし、下半身を支える」これがサイドプランクのやり方だが、けっこうきつい。プランクはじっと耐えるより、話をしながら気を紛らわしたほうがいいみたいで冗談を言っては「あと何秒!」とスタッフの声掛けに励まされないと途中で脱落してしまう。意外なことにAさん、女性にもかかわらずプランクを30秒淡々とこなしてしまった。Aさんただ者ではないな。皆一同驚きを隠せなかった。毎朝のプランクで体幹を整え正しい姿勢で腰痛を克服したいものだ。

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