先週の金曜日に、Aさんが正式にまけまけのメンバーに加わった。Aさん来月には、お酒も煙草も法律上は解禁されるが、試す予定にないピュアな女の子である。猫好きが高じて猫カフェの裏方の仕事経験があり、身に着けているものもやはり猫をデザインしたものが中心になっている。リュックから取り出したマイカップのデザインも猫かと思いきや、「他のメンバーさんで猫好きがいると聞いていたので、私はナマケモノにしました」とにっこり微笑む。こんな気遣いのできる優しい娘さんだ。マグカップは百円ショップで購入した物で、使いやすそうだ。怠け者でも生きていける世の中であるが、何かに追い立てられてでもいるかのように動いてしまう自分は少し落ち着いて行動したい。先日もスタッフとのモニタリングで、どうやら自分は休日の過ごし方が下手であることがわかった。散々惰眠をむさぼった挙句、結局午後になると家事が山積してしまい、それらを片付けるのにせわしなく仕事に追われて一日が終わってしまう。子供たちに手伝ってもらいたいのが本音であるが、無職で立場が悪い。よほど疲れきって機嫌が悪い時は、娘もそれとなく察知してくれる。自主的にはやってくれないので、高圧的な態度で家事を押し付けるとしぶしぶ承知してくれる。もっとナマケモノのようにゆっくりペースで行動できればいいのだが、生来のものでなかなか変えられない。この調子で齢を重ねたら、再び心身が悲鳴を上げることも考えられる。地道にこつこつと努力を重ねることができない。熱しやすく醒めやすいタイプと若い頃指摘されたが、それがぴったりで興味は湧くが飽きるのも早い。どうりで仕事が長続きしないはずだ。再教育の必要あり。これがまけまけに来た主な目的だ。Aさんにもいいところを見せなくてはまけまけの先輩としては立場がない。まけまけのメンバーはみな正直者だ。それだけ神様のお助けがあって毎日を過ごしているといえよう。Aさんがまけまけの活動を通して何を発見し成長できるのかに注目したい。
イガチョフ