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イガチョフ

米米CLUB

今日は天気が穏やかで散歩日和だった。散歩のついでに近所のお米屋さんまで玄米を精米に行った。10キロを二人で半分に分けて運んだ。住宅街を歩くと庭や花壇のあちこちに春の到来を感じさせる花々が芽吹いていた。紫色のクロッカスやスイセンが明日には満開になりそうな勢いで顔を太陽に向けていた。まけまけメンバー全員で散歩に出たのは初めてのことで雑談しながら和気あいあい歩くことになった。お米屋さんに入ったのは初めてのことで米の乾いたいい匂いがした。操作の手順が書かれた説明書きをよく読んでから自働精米機に玄米を投入した。スイッチを押すだけで精米される。ビニール袋に米を入れると精米したてということでほのかに温かみが感じられた。生米を齧ってみたい衝動に駆られた。まけまけに戻ってスタッフが早速精米した米でご飯を炊いた。つやのある凛とした歯ごたえのあるご飯だった。すし屋の米は毎日使う分だけ精米すると聞いたことがある。こんな贅沢な体験がまけまけでできるとは思いもしなかった。お米が主食の民族でよかった。海外でパンや豆を主食にして生活しろと言われてもとてもじゃないけどできそうにない。最近は北海道米がとても人気がある。「ゆめぴりか」は甘みが際立ち粘りが強い。米どころ新潟の「コシヒカリ」と肩を並べる美味しさだ。一言で言えば官能を刺激する美味さといえよう。北海道の気候は夏場の気温が低く本来であれば米作りには適していなかった。品種改良の末冷涼な気候でも美味しく育つようになった。北海道米はまずいのイメージを見事払拭した功績は大きい。札幌市内で水田は見かけない。アメンボやおたまじゃくしなんかが生息する様子を観察することができないのが残念だ。都会の生活で土の上を歩くこと自体が体験できない。土からにょきにょきと植物が育ち、それが人間の食料になるのだから、土の力は不思議だ。あまりに馴染み深い素材であるがその恩恵によくしていることをきちんと認識し、お天道様に感謝して食べ物をいただきたいものだ。

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