娘の発熱を機に、家族全員がインフルエンザA型に罹患した。39度以上の発熱を出した息子が一番つらそうだったが、どういうわけか薬が少なく処方された。夜通し咳とたんでむせていたのは忍びなかった。子供の付き添いで病院に行ったのだが、発熱者の待機するスペースに案内されて数時間も座っていなければならなかった。これはもう自分もインフルエンザ確定だなと思った次の日、高熱を出した。前日から鼻水が止まらず、ティシュペーパー1箱は使ったかのようだった。医療機関は休みであったり、発熱外来の予約が一杯であった。ようやく見つけた病院も当日は無理で翌日の検査なら受けられるということで、予約を入れた。函館行きが迫る中、きっとこういう事態に陥ると予感し、宿泊と高速バスを電話でキャンセルしておいたのが良かった。娘は回復が早かったので、買い物や調理、そして洗濯をお願いした。嫌な顔一つせずこなしてくれた。弁当を買ってみたが美味くない。味覚がおかしいのではなく、日頃から手料理しか食べていないので、そう感じるのだ。とにかくすっきりしたいので、カットパインは喉を潤してくれた。最終日は、海鮮丼を買って食べたが、やはり魚が一番ありがたい。生きた心地がした。なかなか風呂に入れず気持ち悪かったが、久しぶりの風呂で汗と垢を流せた。寒気が入り込むことがなく、暖かい日が続く中での療養生活だった。娘は学級閉鎖となった。息子は土曜日に登校し英語のテストを無事受けることができた。息子の机の中に課題のプリントは数枚しか入っていなかったので、この一週間の勉強はそんなに進んでいないようだという。いつ何時、こういうトラブルが起きるかもわからない。しばらくは、札幌から出られないのも仕方がない。療養中も、まけまけの良憲さんからお見舞いの電話を頂いた。「何か困ったことがあったら言ってくださいね」ありがたい一言だ。家族がまだ一箇所にいられるから困難も乗り越えられるのだ。この先の心配をしても仕方がないが、まだまだ序の口だろう。
イガチョフ
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